年金生活者支援給付金とは?2026年度の対象者を確認
年金生活者支援給付金は、公的年金等の収入やその他の所得が一定基準以下の人について、生活を支援するために年金に上乗せして支給される給付金です。
老齢年金生活者支援給付金の場合、2026年度は主に次の条件をすべて満たす必要があります。
- 65歳以上で老齢基礎年金を受給している
- 同一世帯の全員が市町村民税非課税である
- 前年の年金収入金額とその他の所得の合計が基準以下である
昭和31年4月2日以後生まれの場合、前年の年金収入金額とその他の所得の合計が809,000円以下であれば、老齢年金生活者支援給付金の所得要件に該当します。
809,000円を超えて909,000円以下の場合には、その他の条件を満たせば「補足的老齢年金生活者支援給付金」の対象となる場合があります。
昭和31年4月1日以前生まれの場合は基準が異なり、老齢年金生活者支援給付金は806,700円以下、補足的老齢年金生活者支援給付金は806,700円を超えて906,700円以下が所得基準です。
2026年度の給付基準額は月5,620円
2026年度は物価の変動を踏まえ、年金生活者支援給付金の給付基準額が2025年度から3.2%引き上げられ、月額5,620円となりました。
ただし、老齢年金生活者支援給付金の実際の支給額は、国民年金保険料を納めた期間や免除期間などによって計算されるため、対象者全員が一律で月5,620円を受け取るわけではありません。
年金の繰上げ受給とは?60歳から受け取ることも可能
老齢基礎年金や老齢厚生年金は原則65歳からですが、希望すれば60歳から65歳になるまでの間に繰り上げて受け取ることができます。
ただし、繰上げ受給をすると年金額が減額され、原則としてその減額は生涯続きます。
昭和37年4月2日以降生まれの場合、減額率は1カ月繰り上げるごとに0.4%です。例えば60歳から受け取る場合は65歳より60カ月早いため、最大24%の減額となります。
- 60歳から:24.0%減
- 61歳から:19.2%減
- 62歳から:14.4%減
- 63歳から:9.6%減
- 64歳から:4.8%減
昭和37年4月1日以前生まれの場合は、1カ月当たり0.5%、最大30%の減額です。
繰上げ受給は、早い段階から収入を得られる一方で、生涯の年金月額が下がります。また、請求後に取り消すことはできないため、目先の受取額だけで決めず、年金事務所などで試算したうえで検討することが大切です。
年金事務所へ相談したいときは?ネット予約も利用できる
自分の年金記録に疑問がある、年金見込額について詳しく確認したい、老齢年金の請求をしたいといった場合は、全国の年金事務所や街角の年金相談センターなどで相談できます。
年金の請求に関する手続きについては、インターネットから予約することも可能です。
2026年時点では、老齢年金、障害年金、遺族年金・未支給年金の請求に関する手続きなどについてインターネット予約が利用できます。ネット予約の受付時間は、土日・祝日を含む全日午前8時から午後11時30分までです。
一方、相談内容によってはネット予約の対象外となる場合もあります。日本年金機構のホームページで相談内容を確認し、必要に応じて予約受付専用電話などを利用するとよいでしょう。
年金について迷ったときに確認する順番
年金制度は複雑ですが、最初からすべてを理解する必要はありません。まず自分の年金記録と見込額を把握することから始めると整理しやすくなります。
- 1.ねんきん定期便を見る
加入期間や加入記録、年金額・見込額を確認します。 - 2.ねんきんネットで詳しく確認する
過去の加入記録や将来の年金見込額を確認します。 - 3.65歳以降も働く場合は給与との関係を確認する
税金だけでなく在職老齢年金の影響も確認します。 - 4.実際の振込額を確認する
年金振込通知書で介護保険料や税金などの控除を確認します。 - 5.分からない点は年金事務所へ相談する
加入記録や請求時期など、個別の事情について確認します。
まとめ|2026年は年金額だけでなく「自分の見込額」を確認しよう
2026年度は、国民年金の基礎年金が前年度比1.9%、厚生年金の報酬比例部分が2.0%引き上げられました。老齢基礎年金の満額は、昭和31年4月2日以後生まれの場合で月額70,608円です。
ただし、実際に受け取れる年金額は加入期間や厚生年金加入中の報酬などで異なります。「自分はいくらもらえるのか」を知るには、平均的な年金額だけを見るのではなく、ねんきん定期便やねんきんネットで自分自身の記録を確認することが重要です。
また、年金を受給し始めると、介護保険料や住民税などが天引きされる場合があります。65歳以降も働く場合には、2026年4月から基準額が月65万円となった在職老齢年金についても確認しておきたいところです。
年金は受給開始年齢や働き方によっても受取額が変わります。ねんきんネットの試算機能や年金事務所の相談を活用し、自分の加入記録、見込額、受給開始時期をそれぞれ確認しておくと、老後の収支をより具体的に考えやすくなります。