「つみたてNISAを始めたいけれど、上限はいくらなのか」「旧制度のつみたてNISAと、2024年からのNISAは何が違うのか」「20代・30代・40代・50代では毎月いくらが理想なのか」と迷う方は少なくありません。この記事では、2026年6月時点の制度情報をもとに、旧つみたてNISAと現行NISAのつみたて投資枠の違い、シミュレーション、銘柄選び、売却時の注意点まで、初心者にもわかりやすく整理します。

資産形成とつみたて投資をイメージした家計管理の写真

この記事でわかること

  • つみたてNISAはいつから始まり、2024年以降どう変わったのか
  • つみたてNISAの上限・期限・一般NISAとの違い
  • 20代・30代・40代・50代別の積立額の考え方
  • 銘柄選び、米国株式、金、子供名義の注意点
  • 売却タイミングとデメリットの確認ポイント

つみたてNISAは「終わった制度」ではなく、現行NISAに引き継がれている

まず押さえたいのは、旧制度としてのつみたてNISAは2023年末で新規買付が終了している点です。つみたてNISAは2018年から始まった制度で、年間40万円までの投資について、最長20年間、分配金や売却益が非課税になる仕組みでした。

一方、2024年1月からは新しいNISA制度が始まり、旧つみたてNISAに近い役割を持つものとして「つみたて投資枠」が設けられています。現在「つみたてNISAを始めたい」と考える場合、実際にはこの現行NISAのつみたて投資枠を使うことになります。

旧つみたてNISAの期限はどうなる?

2023年までに旧つみたてNISAで購入した投資信託は、購入した年から最長20年間、旧制度のルールに沿って非課税で保有できます。たとえば2023年に購入した分は、原則として2042年まで非課税で保有できる考え方です。

ただし、旧つみたてNISAで新たに買い増すことはできません。これから積立を続ける場合は、2024年からのNISA口座で、つみたて投資枠を利用する形になります。

つみたてNISAの上限は?現行NISAのつみたて投資枠は年間120万円

現行NISAでは、つみたて投資枠の年間投資上限額は120万円です。月額にすると、単純計算で毎月10万円まで積み立てられます。

項目旧つみたてNISA現行NISAのつみたて投資枠
新規投資できる期間2023年まで制度として期限なし
年間投資上限40万円120万円
非課税保有期間最長20年間無期限
対象商品長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託等長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託等

また、現行NISA全体では、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせて年間360万円まで投資できます。生涯を通じた非課税保有限度額は1,800万円で、そのうち成長投資枠だけで使える上限は1,200万円です。つみたて投資枠だけで1,800万円を使うことも可能です。

つみたてNISA枠と成長投資枠の違い

つみたてNISA枠という表現は、現在の制度では主に「つみたて投資枠」を指すことが多くなっています。成長投資枠との大きな違いは、対象商品の範囲です。

  • つみたて投資枠:長期・積立・分散投資に向いた一定の投資信託等が対象
  • 成長投資枠:上場株式や投資信託など、より幅広い商品が対象

初心者がまず制度を使うなら、対象商品が一定の基準で絞られているつみたて投資枠から考えると、仕組みを理解しやすいでしょう。ただし、投資信託であっても元本保証ではなく、値下がりする可能性があります。

つみたてNISAと一般NISAの違いを整理

旧制度では、成年向けのNISAとして「一般NISA」と「つみたてNISA」がありました。一般NISAは年間120万円まで、非課税期間は最長5年間で、上場株式や投資信託などに投資できました。一方、つみたてNISAは年間40万円まで、非課税期間は最長20年間で、対象商品は長期・積立・分散投資に適した一定の商品に限られていました。

つまり、旧制度の違いを一言でいうと、一般NISAは商品選択の幅が広く、つみたてNISAは長期積立向けに絞られていたということです。2024年以降は、現行NISAの中に「つみたて投資枠」と「成長投資枠」が併存する形になりました。

では、制度の上限が大きくなった今、毎月いくら積み立てるのが現実的なのでしょうか。年代別の考え方は次のページで整理します。