マイナ保険証とは
マイナ保険証とは、マイナンバーカードを健康保険証として利用できるサービスのことです。従来の健康保険証と同様に、医療機関で診療を受ける際に提示することで、保険診療を受けられます。従来の保険証は2024年12月2日以降に廃止され、マイナ保険証に一本化されます。
マイナ保険証のメリット
マイナ保険証には、従来の健康保険証にはないメリットがいくつかあります。ここでは、主な3つのメリットについて詳しく解説します。
医療機関の受付がスムーズになる
マイナ保険証を利用することで、医療機関の受付手続きがスムーズになります。従来の健康保険証では、受付で保険証を提示し、必要事項を記入する必要がありました。しかし、マイナ保険証であれば、マイナンバーカードをカードリーダーにかざすだけで、保険資格の確認が完了します。これにより、受付での待ち時間が短縮され、手続きがスムーズになります。
診療情報を確認できる
マイナ保険証を利用することで、自分の診療情報をオンラインで確認することができるようになります。マイナポータルにログインすることで、過去の診療履歴や薬剤情報、医療費の情報などを閲覧することができます。複数の医療機関にかかっている場合は、診療情報を一元的に管理できることが大きなメリットです。
窓口での一次的な限度額以上の支払いが不要となる
従来は、高額療養費制度を利用する場合、一旦は医療費の全額を支払い、後から高額療養費の払い戻しを受ける必要がありました。しかし、マイナ保険証を提示することで、窓口での支払いが自己負担限度額までに抑えられます。これにより、一時的に多額の支払いが発生することを防ぐことができ、経済的な負担を軽減できます。
マイナ保険証のデメリット
マイナ保険証にはメリットが多い一方で、デメリットも存在します。ここでは、主な2つのデメリットについて解説します。
利用できる医療機関が限られている
現時点では、マイナ保険証を利用できる医療機関は限られています。2023年9月時点でマイナ保険証に対応している医療機関は、全体の約8割程度です。そのため、マイナ保険証を利用したくても、利用できない場合があります。ただし、今後は対応医療機関が増えていくことが予想されるため、将来的にはこの問題は解消されていくものと考えられます。
申請から利用できるまで時間がかかる
マイナ保険証の申請をしてから実際に利用できるようになるまでには、一定の時間がかかります。申請後、健康保険組合や市区町村での準備期間を経て、順次利用開始となるため、申請からすぐに利用できるわけではありません。この準備期間は、個人や自治体によって異なります。また、マイナ保険証の利用には、医療機関側のシステム対応も必要であり、普及にはまだ時間がかかると考えられます。